今回は今まで私が18年間勤めてきたEmbryologist(エンブリオロジスト)のお話を。
まず、Embryologistってご存知ですか?
日本語では胚培養士と言います。妊活病院では絶対に必要なスタッフなんです。
あまり患者さんと話す機会を持っていないのですが、実はとっても重要な仕事をしています。
特に人工授精や体外受精の時です。
実際何をしているのかというと、
運動のいい精子を振り分け
精子の凍結、解凍
採卵後の卵の管理
受精
卵、受精卵の培養
胚移植時の受精卵選択
受精卵の凍結、解凍
ほかにも色々あるのですが、特に大きなものはこんな感じです。
要は卵と精子のスペシャリストですね。
Doctorは卵を作るまでが主な仕事なんですが、
その後はEmbryologistが管理していきます。
なので、たとえDoctorの腕がいい病院でもEmbryologistの知識と経験が浅いために、せっかく採れた卵がうまく受精しなかったり、うまく育たなかったりすると妊娠率は低くなるわけです。
妊活病院ではDoctorはEmbryologistの意見を重要視する時があります。
また、体外受精を何回も行なっている患者さんの中には”EmbryologistのXXXさんに移植してほしい、凍結してほしい、顕微授精操作をやってもらいたい”と、指名されたり、”Embryologistから私の受精卵の説明を聞きたい”と相談されることもあります。
”Embryologistから卵の話を聞く” それってとてもいいことだと思います。
DoctorとEmbryologistは研究してきた分野が少し違うんです。なので自分のカラダの話はDoctor,タマゴの話はEmbryologistに聞くのがベストだと私は思っています。
病院選びの際はDoctorの評判だけでなく、Embryologistの評判も聞いておくのがベストかもしれませんね。
Embryologist事情にご興味のある方はcontact@storktalks.com まで。